イタリア旅行記② ヴェネツィア編

日記

料理人が巡る水の都の美食と絶景 – 夏のヴェネツィア旅行記 Vol.1

皆さん、こんにちは!料理人のかきやんです!昨年夏のイタリア旅行、今回は水の都ヴェネツィアの魅力にたっぷり浸ってきた旅の記録をお届けします!

ヴェネツィアといえば、縦横無尽に走る運河と、そこに浮かぶゴンドラ。車が一切走っていないという、世界でも稀有な美しい街並みは、一歩足を踏み入れた瞬間から私たちを別世界へと誘います。

千年の歴史を誇る水の都

ヴェネツィアの歴史は古く、5世紀頃に始まったと言われています。外敵の侵入を防ぐために、潟(ラグーナ)の浅瀬に杭を打ち込んで地盤を築き、その上に都市を築き上げていったのですから、その技術と知恵には驚かされます。

中世には海洋貿易で繁栄し、「アドリア海の女王」とも呼ばれるほど強大な力を持っていました。サン・マルコ広場にそびえ立つ壮麗なサン・マルコ寺院やドゥカーレ宮殿は、当時のヴェネツィア共和国の繁栄を今に伝える貴重な遺産です。

迷路のような路地裏に

ヴェネツィアの魅力は、運河だけではありません。細く入り組んだ路地(Calle:カルレ)を歩いていると、地元の人々の生活の息遣いが感じられます。洗濯物が干されていたり、小さな商店が軒を連ねていたり…。ふと見上げると、歴史を感じさせる古い建物が並び、その窓辺には可愛らしい花が飾られていたりするんです。

ヴェネツィアの美味を求めて食べ歩き!

さて、料理人としてヴェネツィアで最も楽しみにしていたことの一つが、食文化に触れること!魚介が豊富なヴェネツィアならではの美味しいものがたくさんありました。

まずご紹介したいのが、チケッティ(Cicchetti)

チケッティは、ヴェネツィアの居酒屋「バーカロ(Bacaro)」で気軽に楽しめるおつまみのこと。ピンチョスのようにパンに具材が乗ったものや、揚げ物、魚介のマリネなど、種類も豊富で、ついつい色々試したくなります。地元の人たちは、ワイングラスを片手に、何軒ものバーカロをハシゴするそうですよ。僕も見様見真似で、何軒か巡ってみました!

そして、僕の大好きなイタリア料理、バッカラマンテカート!

一見するとシンプルな白いペースト状のこの料理、実は手間暇かけて作られた、鱈(タラ)の旨味が凝縮された一品なんです。

「バッカラ(Baccalà)」は干し鱈、「マンテカート(Mantecato)」は「混ぜ合わせた」「クリーム状にした」という意味。つまり、バッカラマンテカートは、塩漬けにして乾燥させた鱈を、じっくりと戻して煮込み、丁寧に攪拌して滑らかなペースト状にしたものなんです。

主な材料は、干し鱈、牛乳または生クリーム、オリーブオイル、ニンニク、そしてパセリ。これらのシンプルな材料を使い、時間をかけて丁寧に作られます。の近くのレストランでいただいたのですが、新鮮なエビやイカがカラッと揚がっていて、素材の旨みが凝縮されていました。レモンを絞っていただくと、さらに風味が引き立ちます。

もちろん、パスタやリゾットも絶品でした!特に、ヴェネツィア名物のイカスミを使ったパスタは、見た目のインパクトもさることながら、濃厚なイカの風味が口いっぱいに広がり、忘れられない一品となりました。

まとめ

ヴェネツィアは、歴史と文化、美しい街並み、そして美味しい食事が織りなす、まさに五感を刺激する魅力的な街でした。迷路のような路地を散策したり、美味しいチケッティをつまんだり、水上バスから景色を眺めたり…どこを切り取っても絵になる風景と、そこで暮らす人々の温かさに触れることができました。

今回のヴェネツィア編はここまで。次回はトスカーナ州フィレンチェ編です!どうぞお楽しみに!


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