感動した小説『国宝』が描く、芸に捧げた凄絶な人生

日記

こんにちは、CASA Kの柿谷です。

普段、私の本棚には料理の専門書やビジネス書が並んでいることが多いのですが、実は大の小説好きでもあります。そんな私が最近、文字通り「心を射抜かれた」作品をご紹介させてください。

それが、吉田修一氏の渾身の巨編、『国宝』です。

歌舞伎を知らなくても、その「熱」に浮かされる

舞台は歌舞伎の世界。僕自身、歌舞伎の知識が豊富にあるわけではありません。しかし、この作品の主人公・喜久雄の波乱万丈な生き様には、専門知識など関係なく引き込まれてしまいました。

極道の家に生まれ、数奇な運命に導かれて歌舞伎の頂点を目指す喜久雄。 血の滲むような修行、ライバルとの絆、そして孤独……。 一つの道を極めようとする者の覚悟は、ジャンルは違えど同じ「職人」として、胸に突き刺さるものがありました。

上巻を読み終え、我慢できずに映画館へ

この作品は上下巻の長編ですが、私は上巻を読み終えた瞬間、「今すぐこの世界を映像で見なければ!」と映画館へ走りました。

普段、小説が実写化されると「やっぱり原作の方が良かったな」と感じることが多いのですが、この『国宝』に関しては別格でした。

実写映画は3時間という長尺ですが、体感時間はまさに「一瞬」。 スクリーンから溢れ出すスケール感、役者たちの凄まじい熱量。喜久雄が舞台で見せる「芸」の輝きが、圧倒的な映像美となって目の前に現れた時の感動は、言葉では言い表せません。

「本気」で何かに打ち込むすべての人へ

上下巻を読み切り、映画も堪能した今、心地よい脱力感の中にいます。

  • 伝統を背負うことの重圧
  • 頂点に立つ者が払う代償
  • それでも芸に焦がれる純粋さ

これらは、料理の世界で毎日包丁を握り、お客様に向き合う私自身の姿勢にも、大きな気づきと刺激を与えてくれました。

「最近、何かに熱くなっていないな」と感じる方。 あるいは、一つの道を究めようと日々奮闘している方。

ぜひ、この『国宝』のページを捲ってみてください。きっと、読み終えた頃にはあなたも、喜久雄たちが生きた「芸の深淵」に魅了されているはずです。

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